打倒コロナ第4弾 予言の鳥
安政5年(1858年)、今から162年ほど前の出来事です。長崎でコレラが発生しました。やがて7月には江戸に到着し、7月の後半には甲斐の国(山梨)にも感染が広がりました。
8月になると甲府でのこれらはさらに猛威を振るい、1日に30~40人もの人がなくなるようになりました。甲府の善光寺をはじめ多くの寺院神社では病魔退散を祈る祈祷や祭礼が行われ、8月中頃になると村の人々は、農民も商人もすべての人々が仕事を投げ出して、ひたすら念仏を唱える日々が続いたそうです。
8月24日村人たちは、コレラはキツネのせいであるとして、油揚げや赤飯を森に備えたそうです。
実はこの災難は、半年近くも前の安政4年(1857年)の12月に、予言されていました。予言したのは加賀(石川県)国の白山に現れたという白と黒の二つの頭を持つ不思議な鳥です。この鳥が言うには「来年の8月9月のころ、世の中の人が9割がた死ぬという難が起こる。それについて、われらの姿を朝夕に仰ぎ、信心するものは必ずその難を逃れることができるであろう。」
これを記した本われらの姿を朝夕に仰ぎ、信心するものは必ずその難を逃れることができるであろう。によると、「これは熊野七社大権現のすぐれた武徳をあらわす鳥であると言われている。今年の8月9月に至り、多くの人が死んだ。まさしく神の力、不思議なお告げである。」と記録されています。