下の板にかかれているのは「南山のふもとに一匹の大蛇あり、九つの頭を持ち唐鬼を食べる。朝に三千、暮れに八百・・・・。」 唐鬼とは、天然痘の原因となった鬼のことです。九頭の蛇に唐鬼をたくさん食べてもらいたいという願いをこめた奈良時代の呪符です。
天平7年(737年)。天然痘が大流行、特に流行らせたのは遣唐使ダウで、唐から持ってきて広めてしまいました。最近の研究によれば当時の人口の25~35%、100~150万人がなくなったと言います。人々はまじないや人形(ひとがた)土馬等で立ち向かいました。当時の遺跡からは大皿が消え、小皿ばかり出てきます。大皿でみんなで一緒の食事をすることがよくないとわかっていたようです。多くの農民が病死した地域では農地があれ収穫量が激減し、飢饉が引き起きました。
時の聖武天皇、日本全国に減税!!天然痘が収まり作ったのが東大寺、そして大仏こと東大寺盧舎那仏像。この大仏には当時の人々の伝染病克服の願いが込められているのでした。