打倒コロナ!第3弾は…。打倒コロナで今まで日本の妖怪?たちと西洋の泥棒に登場していただきましたが、今回は、いよいよ真打の登場です。日本神話の英雄、須佐之男命(スサノオノミコト)です。日本神界の最高神である天照大神の弟にあたります。須佐之男命(スサノオノミコト)と言えば「ヤマタノオロチ」退治で有名ですが、何も怪物退治だけでなく…。
日本全国にいろいろな話が伝えられているのですが・・・「備後の国風土記」や各地の神社古伝等によると‥‥
昔、北の海にいた武塔の神様が、南の海にいる娘に求婚しようと旅をしていたのですが、日が暮れてしまいました。
その地には将来と名乗る兄弟がいたのですが、兄の蘇民将来(そみんしょうらい)はとても貧しく、弟の将来はとても裕福で蔵をいくつも持っていたそうです。武塔の神が宿を借りようとしたところ、裕福な弟は宿を断り兄は快く引き受け、栗の茎を座布団にし、栗のごはんでもてなしました。
後年、武塔の神は八柱の子を引き連れて恩返しにやってきました。そして民将来の娘に「茅の輪」をつけるように教えました。そして娘に言うには、「私は速須佐之男(ハヤスサノオ)の神である、後の世に疫病(えやみ)が流行ったら」、蘇民将来の末裔と言って、「茅の輪」を腰につけていれば、助かるであろう。」・・・・。
ここで話は終わっているのですが、この伝承は形を変えながら日本全国に広がり…。「茅の輪」くぐりを行う神社もたくさんあります。